初めての一人暮らしに新電力はおすすめ?節約になる?
進学や就職で一人暮らしを始める際、電力やガス・水道にインターネットの準備をしなければなりません。水道やガスに関しては選択肢がありませんが、電力に関しては自由化が行われているので楽天でんきやLooopでんきなどから無数に選ぶことができます。
そこで今回は、初めて一人暮らしをするあなたに向けて電力会社の選び方や新電力はおすすめかなどについて説明します。
結論として、新電力ではなく地域の電力会社を選ぶのがおすすめです。
新電力をおすすめしない理由
私が初めての電力会社を選ぶ際に新電力をおすすめしない理由として
・どのくらい電気を消費するかわからない
・契約アンペアの対応がなされているか調べないといけない
・実はそこまで安くならない
の3つがあります。
どのくらい電気を消費するかわからない
あなたがいままで実家で過ごしていたのであれば、どのくらい電力を使ったのか判断しづらいです。実家では自分だけでなく親や兄弟などと電力を共有しているので当然ですが、自分1人になった際何kWhの電力を使うか判断するのは難しいです。
なぜ消費電力を確認しないといけないかといえば、料金のシュミレーションで入力することがあるからです。1人暮らしの経験があればそれを入れれば良いでのですが、家単位でしか判断できないため結果として安くなるのか逆に高くなるのかが分かりません。
せっかく新電力を選んだのに元々の電力会社よりも電気代が高くなるのはもったいないですよね。したがって、しばらく地域の電力会社(東京電力・関西電力など)を利用するのがおすすめです。
契約アンペアの対応がなされているか調べないといけない
電力会社ではおよそ10~60アンペアの範囲でアンペアの契約が可能です。アンペアは電流の大きさの単位で、これが大きければ大きいほど同時に電気を使ってもブレーカーが落ちにくくなります。
ただ、契約アンペアが大きいとそれだけ基本料金が上がるので自分に合ったものを選ぶのが大切です。1人暮らしであれば20~30アンペアが一般的で、私は30アンペアで契約しています。ちなみに、契約アンペアの変更は可能ですが1年に1回しか行えません。
新電力の中には30アンペアからしか契約できないものもあります。絶対に30アンペア使うのであれば問題ありませんが、使う家電が少ない人は20アンペアで十分事足ります。その場合、30アンペアからしか契約できない新電力を使うと電気代が高くなることがあります。
したがって、自分がどのくらい電力を使うか分からない初めての1人暮らしでは新電力を使うのはおすすめしません。
実はそこまで安くならない
私も一人暮らしをするまでは新電力を使えばかなり安くなるんだろうな〜と思っていました。ところが、シミュレーションしてみるとさほど変わらないことが分かりました。ちなみに、政府の家計調査によると1人暮らしの消費電力は約154kWh/月とされています。
右にスクロールできます▼
基本料金 | ~120kWh | 120~300kWh | 300kWh~ | 200kWh/月 | 300kWh/月 | |
九州電力 | 891 | 17.46 | 23.06 | 26.06 | 4831 | 7137 |
エコ得でんき | 801.9 | 22.4 | 22.4 | 22.4 | 5281.9 | 7521.9 |
ENEOSでんき | 891 | 17.28 | 22.25 | 23.97 | 4744.6 | 6969.6 |
Looopでんき | 0 | 23.4 | 23.4 | 23.4 | 4680 | 7020 |
楽天エナジー | 0 | 23.5 | 23.5 | 23.5 | 4700 | 7050 |
イデックスでんき | 882.09 | 17.27 | 22.07 | 23.39 | 4720.09 | 6927.09 |
エルピオでんき | 0 | 22.91 | 22.91 | 22.91 | 4582 | 6873 |
(単位:円)
これは私の住む九州電力エリアで調べたものですが、ほとんどの新電力は九州電力よりも安いです。しかし、1,000円も離れているというわけではなく数十円、数百円程度の差でしかありません。
もちろん少しでも安い電力会社を選ぶのに越したことはありませんが、思いのほか消費電電力が少なければ元々の電力会社の方が安くなることもあります。節約するのであれば、最初のうちは電力会社を見直すよりもスマホの通信費などを見直した方が効果的です。
新電力を使った方がいい人
ここまでで初めての一人暮らしでは元々の電力会社を使った方が良いと勧めましたがが、一部新電力会社を使った方がお得な人もいます。それは
・利用中のサービスが行っている事業
・調べるのが苦にならない人
・大量に電力を消費することがわかっている人
の3種類です。
利用中のサービスが行っている事業
これは楽天でんきやソフトバンクのおうちでんきなどが相当しますが、自分の利用しているサービスが電力事業をしていると、それを使うことでポイント還元や割引が行われます。上記の価格表はそれらを含めていないため、より安く使うことができます。
ただし、事前に料金シミュレーションをしなければ結局支払い総額が高くなるか安くなるか分からないため、事前によく調べる必要はあります。
調べるのが苦にならない人
新電力の解禁後、電力事業に参入した会社は無数にあります。少しでも料金を下げたいのは当然ですが、その会社の料金表にアクセスして調べてまとめて…という作業をしなければなりません。
これは正直結構面倒です。ただ、時間をかければ確かに安くすることはできるため調べ物が苦にならないのであれば最初から新電力を使ってみても良いのかもしれません。私は様子をみてから新電力をに移行する予定です。
大量に電力を使用することがわかっている人
新電力は単身世帯で使われる程度の電力量ではそこまで料金に差がありませんが、300kWhを超えるような電力を使えば新電力の方がさらにお得になります。したがって、例えば自宅を職場としているような環境であったりパソコンを何台も持っていたりするような人であれば最初から新電力でも問題ないでしょう。
まとめ
初めての一人暮らしは九州電力や東京電力などの元からある電力会社がおすすめです。自分の消費電力を把握してから新電力に移行しても遅くはないので、最初から新電力を選ばないことをおすすめします。